遊びをせんとや生まれけん ~ほぼ天涯孤独の早期リタイア~

働くだけの人生に納得できない社会不適合者が、早期リタイアという手段で明るい明日をめざした記録。リタイア済です。

痛みから全力で逃げながら経団連が言う「国民の痛み伴う改革を」

経団連は、企業が政治献金を行う際の参考になる政党の政策評価を公表し、与党についてはデフレ脱却に向けた経済政策を高く評価する一方、今後は、社会保障制度の改革など、国民の痛みを伴う改革に取り組む必要があると指摘しました。


これを読んで、なんだかイヤ~な気分になりました。


経団連をすっとこどっこいだと思った理由

その理由はたぶん次の2点。


(1)ほめて献金を呼びかけつつ次の要望を出している
今回のって、最近の政策は「(・∀・)イイネ!!」だから「政治献金しようぜ!」と、お仲間の日本企業に呼びかけてるわけですよね。
その一方で、「今後はこういう政策を取るともっと(・∀・)イイネ!!」と、政府に呼びかけている。


これはつまり…
 「良い政策だった」⇒「献金しようぜ!」
 「今後、こうしてほしい」
がセットになっている時点で、
 「今後、こうしなかったら」⇒「献金しないぜ!」
であるわけです。


身もふたもなく言うと、札ビラで政府の頬っぺた引っ叩いてるわけですね。
まあ、下品。


そんなことを堂々とやるなんて。
せめてお天道様の見てないとこでやって。恥ずかしいから。


(2)自らは痛みから逃げつつ「国民の痛み伴う改革を」
法人税は減税され。
内部留保は過去最高額。
パナマ問題も追求されず。
アベノミクスで株価は最低保証。


経団連側は、最近、全然、痛みを伴ってないわけです。
むしろイイ子イイ子されてる。
自分は痛みのない立場から、国民に対して痛みを与える改革をしろと、政府に言っている。


は?
人に言うならまず自分からだよね。
自分が痛みを伴う改革してから言いなよ。


賃金上げるとか、内部留保を吐き出すとか、パナマとかに逃げるのやめて、ちゃんと納税するとか、痛いけどやればできることいっぱいあるんじゃないですか?



以上の2点から、私はこの人とその後ろの団体は、小者の集まりだなと判断しました。


情けない。
恥ずかしい。
仮にも日本の経済界のトップがこんなだとは。


人よりたくさんの恩恵を日本という国から受け取っている身であれば。
日本がピンチな今、痛みを伴う改革が必要な今こそ、
「ここはひとつ、日本のため、国民のために、自分が一肌脱ごうじゃないか!」
っていうべきところじゃないんですか。


それを、札ビラで政府の頬っぺた叩きながら、弱者を余計にいじめるようなことを要求するとは、器がちっちぇぇーーーー!にもほどがある。


これからの日本はどうなってゆくのか

消費税は上げざるを得ないかも知れません。
でも、企業の内部留保が問題になっている点に希望があります。
IMFの「給料低すぎ」の言葉もある。


政府がそこのあたりをきちんと見て、働く人=消費者が国の礎であることをちゃんと理解した政策をとってくれるなら、まだ希望はあると思います。


ただ、もし政府がお金の力に負けて、大企業優遇のまま、性急な移民政策、社会保障の削減、消費税の増税などを続けていったら。


働く人=消費者はますます貧しくなり、格差はますます広がり、ヨーロッパで起きているような移民の問題が日本でも起こり…


働く人にとっては、あまり幸せではない未来が待っていることになりそうです。


でも自民党ですしね。
経団連と仲良しですし。
でも民進党もアレですしね。
他もパッとしませんしね。


日本は本当にもうだめかもしれません。


未来はどこにあるのか

いっそ海外に出るのもいいかもしれないですね。


とりあえず、今後、移民が大量に入ってくることを考えても、英語や中国語を学んでおく価値はありそうです。


ちなみに、少し古い記事ですが(2015年9月)、日本企業は海外で人を集めるのに苦労してるそうですよ。


実は今、海外の方が採用難 | 日本の人事研究所 | 名古屋の社員研修・マナー講師ならカリタインストラクターアカデミー

少子高齢化で労働人口の減少が避けられない日本。人手不足を回避すべく、海外進出に一段と力を入れてる企業もたくさんあります。

しかし、新興国の優秀な若い人材ほど、日系企業を敬遠するケースが増え始めています。背景には日本人が海外で実践してきた「勘違い雇用」があります。

日経企業が海外で人材をうまく採れていないというお話です。


特に優秀な人材が日系企業を敬遠するというのですから、事は重大です。
その原因である「勘違い雇用」とは?


いろいろな理由が挙げられていて面白いのですが、中でも一番面白かったのはこちら。


日本企業、敬遠される理由 | 日本の人事研究所 | 名古屋の社員研修・マナー講師ならカリタインストラクターアカデミー

メキシコ、ベトナム、タイ、インドネシア、ブラジル、中国など12の国と地域を取材した結果、共通していたのは「一部の日本企業の問題は、優秀な人材まで安い給料で雇えると思っていること」という意見。

つまり日系企業が人材難に陥っているのは「ケチだから」ということ。


2014年の調査によると、日系企業の平均給与は外資系はもちろん、現地のローカル企業よりも安い状況が伺えます。米国系企業は日的企業の3倍という統計もあります。

ケチだから。
ケチだから。


日系企業は国際的にみてもケチらしいです。
日本はデフレだから、というのもあるでしょうけど、日本人は我慢強いから、給料低くても我慢しちゃうのかも知れません。


でも、日本がこれ以上、働く人につらく当たるというのなら、そういうのに、いつまでもこちらが付き合わねばならない道理もないんですよね。



思い切って海外も視野に入れて、働くこと、生きることを考えてもいいのかも知れません。
というか、目の前の箱は世界に向かって開かれていますしね。

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