遊びをせんとや生まれけん ~ほぼ天涯孤独の早期リタイア~

働くだけの人生に納得できない社会不適合者が、早期リタイアという手段で明るい明日をめざした記録。リタイア済です。

たくさんの怖さと、たくさんの大変さ。変わることより変わらないことのほうがずっと楽ということ。

(投稿を迷ったけど、
早期リタイアの前にはこんな心境になることもあるということで、
参考になればと思って投稿します。(8/5))




昨日寝たのはたしか3時頃だったのに、
起きたのは6時半頃だった。


起きてすぐ感じたのは、こわい、ということ。


こわいこわいこわい。
会社を辞めたいなんて言ってしまって。
本当に大丈夫なのか。


順調に話が進めば、
やがて安定収入のない生活に入る。
安定した地位もない生活。
そのリスクは十分に検討したつもりだけど、
実際に経験するとまた違ってくるだろう。


不安定な生活、貯金が減っていく生活に、私は耐えられるんだろうか。


それに、退職への道のり。
いろんな手続き、書類の提出、いろんな人と会っていろんなことを話して、
偉い人へのあいさつ、周りへのあいさつ、
書類の片づけ、私物の片づけ、………


ああ、面倒くさい。


いっそ勤め続けたほうがよっぽど楽。


早期リタイアしたいというのは、
楽をしたいだけじゃないのかと疑問を持ったりもしたけれど、
そんなことはない、
たぶんこのまま勤め続けるほうがずっと楽だ。
現状を変えることのほうがずっとつらくて大変なことだ。


不安定で、先が見えなくて、面倒くさくて、大変なこと。
それでもこのまま進みたい?



少なくとも、今のまま勤め続けるという選択肢はない。
体調面の不安、自分の時間が少なすぎることへの不満、
会社勤めに合わない性質(役職の高い人を偉いと思えない云々)…
今のまま不安と不満を持ち続けたら、
そのマイナスの感情を、社会に向けてしまいかねない。


だからやっぱり辞めるほうが良いのだ。



でもでも、
やっぱり怖い。とても怖い。
インフレが急激に進んで、今日食べるものにも困る生活になったりしたら?


そもそも、今の安定した生活を捨ててまで、求めるものがあるっていうの?



今の安定した生活を捨ててまで求めるもの…



ない。
よく考えてみれば、
そんなものはない。


ただ、強いて言えば、
うそのない生活。


まったくうそのない生活は無理だろうから、
より、うその少ない生活。


自分をタガにはめることをやめて、
息苦しい、窮屈な姿勢に押し込めることをやめて、
楽になること。


そのためだったら、
面倒なこと、辛いこと、怖いこと、変化への抵抗も、
きっと乗り越えられるんじゃないだろうか。



わからない。
この先、後悔することはきっとある。


とても安定していて、より、うその多い生活と、
とても不安定で、より、うその少ない生活。
どちらが良いんだろうか?


客観的に、というか安全な場所から見たら、
後者のほうが良いと私は思うだろう。


ただ、実際に自分ががけっぷちに立った時、
どちらが良いかは誰にも言えない。


私はバカな選択をしようとしているのかも。
少しばかり、うそつきな生活、
自分をタガにはめる生活というのは、そんなに悪いものなのか?



たぶん、悪いものなのだ。
うそをつくということ、タガにはめるということ、
それは「自分」ではなくなっていくということだから。
「自分」ではなく、なにかべつの「誰かの期待に沿う」ものになっていくということだから。



「自分」であることはそんなに大事なの?
より安定した、より豊かな生活、そしてたぶん、より長く生きることよりも?



そう、たぶん、大事なことなのだ。
だって「自分」でないならば、
「私」が生きている意味も、たぶん、ない。



あまり物事を単純化してはいけないんだけど、
あえて単純化してみると、



会社人でいることは、
「私」が「私」でなくなっていくこと。


会社人をやめることは、
「私」が「私」になっていくこと。


「私」が「私」になった結果、
そのありようが世界に受け入れられず、淘汰されたとしても、
それは仕方のないことで、
自然なかたちなんだろうと思う。



会社人であるままで、「私」になっていくことができれば、
それが一番よかったんだろうけど。
20数年やってみて、イマイチ…ということは、
この先、定年まで頑張ってみても、結果は大して変わらないんだろう。



いま、資産を再確認してみたところ、
かなり資産を切り崩した後に、大幅な株価の下落や、ハイパーインフレがくるのでない限り、
悪く見積もっても、収入のない状態で、
20年は生きられる。



会社で頑張った年数と同じくらい、
会社とは別の場所で頑張ってみるのも、
きっと、悪くはないだろう。

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