遊びをせんとや生まれけん ~ほぼ天涯孤独の早期リタイア~

働くだけの人生に納得できない社会不適合者が、早期リタイアという手段で明るい明日をめざした記録。リタイア済です。

お金はそんなに要らないから、もう少し自分の時間を…働く日本人の14%はセミリタイア予備軍?

今日も暑かったですね。


天皇陛下はビデオメッセージを出されるし、
株価は上がるし、
イチローがすごいことをやったとか、
オリンピックではサッカーが綱渡りを続けているとか、
何やらにぎやかな一日でした。


そんな中でも今日、個人的に取り上げたい記事はこれ。(7月28日の記事ですが)


「疲弊しきっている」日本ヤバい?


「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」という回答、 日本がグローバル比較で1位に」



ああ、そうだよね…
みんな、疲れているよね。


と、思わず深々と頷いてしまった記事。


■ 「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」と回答した日本人の割合が14.1%。これは、調査対象24の国と地域のなかで最上位(グローバル平均6.0%)

■ 勤務時間を短くしたい理由について、日本は「自分自身の時間を増やす」という選択肢のみがグローバル平均を上回った。その他の「スポーツ・余暇・趣味のため」などといった、より具体的な時間の使い方については、全てグローバル平均を下回った。


これを読んで、
「あ、私の「早期リタイアしたい理由」も同じだ」
と思いました。


これがしたい、あれがしたい、というものがあるからというより、
とにかく自分の時間がほしい…これが一番。


もちろん、本を読みたいとか、絵を描きたいとか、映画を見たいとか、旅行をしたいとか、やりたいことはたくさんあります。
でも具体的にそういったあれこれをしたいから、というよりも、
自分のための時間の余裕がほしい、というほうが、当たっている感じです。


実はこれ、かなり疲れてる時の状態なんかじゃないかと思います。
本を読むのも絵を描くのも旅行をするのも、例えそれが好きなこと、やりたいことであっても、実はけっこうエネルギーを使うもの。
そういう「何かを楽しむ」ために最低限必要なエネルギーが、なくなってしまっているのかなと思います。


こういう状態の人が、世界一多いって、日本やばい


と思いつつ、
「あ、私の気持ち、そんなに異端じゃなかったんだ」
とほっとしている自分もいたりして。


私の場合(ちょっと特殊なケース)

私自身、あれもしたいこれもしたいと思いつつも、土日休日は、必要な買い物にちょっと出かけるくらいで、あとは、ほぼ一日寝て過ごすことが多いです。


それは、フルタイムで月曜日から金曜日まで働くことで疲れ切ってしまって、「やりたいこと」をするためのエネルギーが枯渇してしまっているから。


土日ほぼ寝て過ごして、少しばかり戻ってきたエネルギーは、また新たにやってくる月曜日から金曜日までのフルタイムの仕事時間を戦い抜くことで使い果たされてしまいます。


もちろん、自分は相当恵まれた環境にいる、という自覚はあります。
ほかの企業戦士の人たちから見れば、「フレックスで遅出」「仕事中にネットサーフィン」「定時で退社」しているような状態で何が「エネルギーの枯渇」やねん、と言われてしまいそうです。


でも事実、枯渇してしまっているので、仕方ありません。
(おそらく私はエネルギーの使い方が下手で、対人関係等で無駄に浪費してしまっているんでしょう)


GWや夏休みは一週間ほど。
でもそういうときほど、普段はなかなかできない家のことや、家族のこと、イベント、付き合いなどで一週間丸々休むことはできません。
それでも2,3日、グダグダ過ごす日が取れれば、最終日辺りにようやくエネルギーがたまり…でも今度は、やりたいことをやるための「時間」がもう、ありません。


そういうことの繰り返しで、結局、「やりたいこと」のためのエネルギーは、確保できないまま。
こんな現状が嫌だから、早期リタイアしたい、と思っているのです。



会社を辞めたい、辞めてやりたいことがある、と家族に話したとき、
「なぜ土日休日やGW、夏休みもあるのに、それをやらないの?」
と言われました。


そのとき私は、自分のやりたいこと(特に創作系)をやるには「のりしろ」の時間が必要なんだ、土日休日があっても、会社勤めをしていてはその時間が取れないんだ、と説明しました。


でも実は「今の会社生活では、やりたいことをやるためのエネルギーすら枯渇してしまう」ということだったのかもしれないです。


見方を変えてみれば

ただ、「給料減ってもいいから自分の時間がほしい」というのは、ある意味、贅沢な悩みでもあるのですよね。
減っても生きていけるだけの給料があるってことですから。


腹が減っては戦はできぬ、背に腹は代えられぬ。
いくら自分のしたいことがあるといったって、例えば今日食べるご飯がなければ、働いて時間をお金に換えることのほうが重要になるはずです。


結局のところ、デフレだ失われた何十年だといったところで、国際的に比較すると、日本はまだまだ経済的に豊かで余裕がある、ということなのかもしれません。


あと、日本人の草食化というのもあるかもしれないです。
アレも欲しいこれも欲しいもっと欲しい、ではなくて、無理せず手に入るもので満足する。
シンプリズム、ミニマリズムが流行っているのとも無関係ではないでしょう。


あるいは、モノに執着しない、精神的成熟の表れとも…(言い過ぎか)。


セミリタイアは市民権を得るか

いずれにせよ、「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」これを実現することは、すなわちセミリタイアを実現すること。
そうしたい人が、日本で働く人の中で、14.1%もいるという結果は、面白いものだと思います。


今後は、セミリタイアって、そんなに珍しいものではなくなっていくのかもしれないですね。

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