投資をする理由は、資産全体の価値を保つため
ちなみに、私が収入のないリタイア生活であるにも関わらずリスクのある株式や投信などへの投資を続けている理由は、資産全体の価値を保つため、です。
資産の価値は相対的なもので、例えば対ドル円安で円の価値が下がるときはドルの価値が上がっているし、株式市場が下落傾向のときは、現金の価値が上がっている……と考えられます。
インフレであらゆる物やサービスの値段が上がるときは、物やサービスに比べて円の価値が下がっているとき。そんなときに、全ての資産を円でしか持っていなければ、資産は減っていくばかりです。
でも円に比べて価値の上がっているもの、例えばドルを持っていたら、一時的にドルを円に変えて凌ぐこともできる。
こんなふうに、資産を様々な形で持っておくことで全体の価値の下落を少しでも抑えることができる、と思っています。
その形の一つが、株や投信等への投資ということです。
どんな資産をどれだけの割合で持つかのポートフォリオを一度決めてしまえば、あとはそれを定期的に調整、リバランスするだけです。
円安ドル高で全財産における円の割合が下がれば、少し円転して割合を戻す。
株の下落で全財産に対する株の価値が下がれば、株を買って割合を戻す。
これを定期的に淡々とやるだけ。
(自分一人でやっていると、様々な資産の価値の浮き沈みに動揺してしまいそうですが、幸いにも兄がこの考えで淡々と資産管理をしているので、私も何とか真似をできています😌💦)
どんなポートフォリオがいいかは、安定した収入が見込めるかどうかや、今後の人生設計や、人それぞれの考えもあると思います。
私は日本での生活を支える日本円の現金を多めに持ち、外貨や株等を少し持つ、という形にしています。
不動産や金銀を持つことも考えたのですが、それらは管理が大変だし、投信やETFである程度は代替できるかな、と。
本当に本当の大不況や食料危機、天災や戦争による圧倒的なモノ不足になったら、食料や金銀(実物)、住むところという意味での不動産などが価値を持つでしょうね。
ですが、そこまでの事態にはそうそうならないだろうと考えています。
最近はちょっと怪しくなってきていますけどね😂
そんなわけで、最近の円安はドルの価値が上がったなと喜べるし、株安は現金の価値が上がったなと喜べるしで、精神的な不安というのはかなり軽減されています。
ただし、日本で暮らす以上、生活費を賄うために最終的には全て日本円にする必要があります。
その時に株やドルが下落していたら、けっこう目も当てられないですね……。
なので、年を取るに連れて日本円の割合は増やしていくつもりです。